エキサイティングアウトドア(野生動物保護管理捕獲奮闘記)

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県の捕獲調整 その2


長らくお待たせしました、実は女子大生とのデートに忙しくて・・・って言ってみたいな~(笑)

そんな訳で自然環境保護団体「NPO法人 若 葉」としては県の捕獲調整を手伝う事になり、メンバーは例によって我が中部ビッグハンティングクラブをメインにJAFTA東海のメンバーも参加しての事業になりました。

そんでもって県の一斉捕獲の日です・・・総勢127名・・・・県や市の職員も来ていました。今回は二手に分かれての捕獲作業となり自分達は車で上の駐車場に集合してから山を下り待ちに入ることに・・・雨も小雨になりいよいよ出動です。
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このラインは自分達と新規で参加の富士宮の部隊との混成です。
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初めての山ですから安全には十分注意しなければいけません。

凄い数の生足です・・・此方にはまだまだ熊笹が有り、鹿の食料が豊富なのです。当然天城の高い所の鹿達はこういった裾に流れてくるのです。

タ~ン タ~ン 何処かで既に発砲しています。

急に○木さんが銃を構えて撃つのをやめました・・・??
自分達を案内してくれる地元のひとの前を5~6頭横切ったそうです・・・しかし、安全が確保できてなかった為発砲を控えたのでした。

やっとそれぞれが待ちに付きました。

知らない山で何処から犬をかけてくるのかも良く解りませんから任された場所で最良の所を探します・・・本命は自分の上のウツかな・・・足は少ないけど辛うじて生足の乗ったウツ(獣道)を発見!しかし、その上には富士宮の若者がいます。体の置く位置から初心者と判断・・どんな撃ち方をするのか解りませんから自分は見通しの良い位置には座らず一歩引いて岩の陰に入り石化けすることに・・・ここなら彼に撃たれても大丈夫です。

今回の隠れ方は以前雑誌ファンシューティングに紹介した初心者向きの木などの後ろに隠れて銃を固定するやり方ではなく、石や木の前に隠れる石化けです。慣れるとこの方が獲物に気づかれず、予定外の獲物の動きにも対応しやすいのです。

自分は位置を決めると深呼吸して自然に溶け込み同化することに集中します・・・周りの空気が澄んで自分の気配が消えると今度は周りの気配に集中します。

遠くで犬の鳴き声が聞こえます・・・犬を離す前に啼かせてしまっているようです・・・この状況では十中八九犬を離す前に獲物が動きます・・・自分はそっとレミントンモデルセブンに夏用の180グレインのラウンドノーズの弾丸を装填し撃つ準備に入りました。初速は落としてありますので市販装弾より反動は少なく比較的連射も容易なようにしてあります。準備が整うと周りの気配に集中しました・・・

目の前の谷を挟んだ正面右手の山瀬で微かな気配がします・・・
暫くすると微かに カサッ と物音がしました。「来る・・」
カサッ カサッ と左斜めに下りながら富士宮の若者のウツに・・・さっき獲物が抜けたコースです・・そっと若者の方を見ると体を動かしています・・確認しようとしてるのでしょうか?自分は石化けに徹しました・・・すると鹿の足音が雨上がりにも関わらす微かに感じ取れます・・・「一頭じゃない・・」

「こっちに来た・・」

自分の位置からは姿は見えません、しかし音は更に下に下がり始めに座ろうかと考えていた当たりに降りてきています・・・葉っぱの隙間から微かに獲物が見えました・・・もう一頭居るようです・・・そこから登りに掛かります・・・やっぱり若者のほうに行きたがります・・・が、動きが止まり向きを変えました・・・チャンス!

若者を気取ったのです・・・自分はそっと銃口を獲物のほうに向けました。経験を積み中級者クラスになると「銃口は獲物に向けると逃げられるから撃つまで絶対に獲物に銃口を向けてはいけない」と言う人が居ます。銃口から殺気が出ているのでしょうか!?自分もそれを感じた時期がありましたが今は大丈夫です。銃口を獲物に向けても殺気を消せれば獲物はやって来るのです。自分は岩と同化したままジッと待ちました。

やっと姿が見えました・・・が、動きがおかしい・・・
「群れだ・・・!!」

自分からは既に一頭姿が見えます・・・獲物からも見えるわけです・・・犬に追われて来た訳ではないので人の気配を感じれば獲物は逃げてしまいます。しかし自分は群れ全体が沢に出るのを誘いました。

その時です、バサバサバサ・・一気に下り走り出しました・・・まっすぐに自分の方に突っ込んできます。大方若者が動いたのでしょう!自分は撃つのを我慢してなるたけ引き付けて群れすべてを植林から出しました・・・自分が外しても下にいる師匠や○木さん達が止めてくれるはず・・・既に先頭はライフルでは近すぎです・・・一気に撃ち始めました。

だ~ん だ~ん だ~ん だ~ん だ~ん ・・・ ボルトアクションでの五連射です。

何とか、タツを切られずに済みました。すべて谷沿いに下らせる事が出来ました。
直ぐに下で ド~ン ド~ン 師匠のショットですね!

更にタ~ン タ~ン タ~ン・・・・ ○木さんでしょうか?

ト~ン ト~ン・・

バン バン 皆さんてこずっているようです(笑)

目の前には二頭の鹿が倒れてもがいています。一頭は苦しそうなので止めに一発、そして無線を入れて血抜きをしました。戻ってみると先ほどの一頭が居ません、よく見ると戻って植林にあがれずしゃがんでいました。

ダ~ン 上の若者です。ドサッ と鹿が崩れて谷に落ちました。半矢の鹿を止めたようです、止まっていたとはいえ結構な距離からの撃ち下ろしですから中々の腕前です。今後が楽しみな若者ですネ、これからも頑張ってもらいたいです。

血抜きの指示しますが、やり方が解らないようなのでやり方を見せて、また元のタツに戻るように指示します。これから犬を掛けるからです。犬を放すと先ほどのコースからバサッ バサッと鹿の下る音がします。犬の鳴き声も聞こえます。「下か・・・」さっきのように左には切れずにそのまま自分のしたに音が下ります。

出てきそうな所にあたりを付けて待ちます・・木々の間からチラッ見えます・・次の隙間で狙って待ちます・・・ ド~ン! よし、若干撃ち遅れですが転がりました。

やっと引き出しです・・・しかし、師匠の所でも一頭転がっているようです。下でも転がっているらしく、応援は着ません・・・上の人に来てもらって4頭の引き出しに掛かりました。
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皆で総出で引きずり下ろしました。
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一休みして記念撮影(笑)
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皆でやっと引き出しました。

二箇所の総数は24頭!
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皆さんお疲れ様でした~

撃つだけでなく、今後はこの鹿の活用と言うことで11月に市が主催する試食会があります。我がNPOにも協力を依頼されましたので、鹿コロッケ500食分を出す予定です。

今後とも応援宜しくお願いしま~す。

終わり
by hidehoken | 2008-10-21 10:36 | Comments(6)
Commented by ボブ・ザ・ネイラー at 2008-10-21 13:35 x
ただただ本当にご苦労さまです!

大物猟経験者じゃないと、この大変さはピンと来ないかもしれませんが、

この後24頭の解体もあるのですよね~、ほんとに増えすぎてますね。
Commented by ラフティングGOGO! at 2008-10-22 14:45 x
若い方から、結構年配の方まで幅広いんですね。
Commented by たいちょ~ at 2008-10-22 21:53 x
ボブ・ザ・ネイラーさん いらっさ~い
同じ大物経験者ですと、この重労働がお解かり頂けるのですね・・
はっきり言って、若いころにやった肉体労働よりも遥かにキツイです。
しかも日当は・・・5~600円だそうです・・・
これじゃ~ やる人が居なくなる訳です(怒)
Commented by たいちょ~ at 2008-10-22 21:56 x
ラフティングGOGO!さん いらっさ~い
年齢層は自分達のクラブは広いですが、一般的には高齢者ばかりです。平均年齢が65歳以上は当たり前の世界になってます。
因みに中部ビッグハンティングクラブの平均年齢は48歳です!
Commented by M870ハーフライフル at 2008-10-25 19:07 x
お久しぶりです。
24頭、お見事です。伊豆の新記録じゃないかな。
凄いなあ。
銃口向けるの話、参考になります。
うちの先輩の話では、銃口を向けると無意識に獲物を
追ったときに銃身が動いてそれで感づかれるとのことでした。
意識してゆっくり追えれば、大丈夫らしく、多分
たいちょーはそれが出来ているんでしょうね。
もうじき猟期で、楽しみですね。
Commented by たいちょ~ at 2008-10-27 11:48 x
M870ハーフライフル さん いらっさ~い
お久しぶりです、いつもありがとうございます。
しかし、荒廃した山の状況を考えると年間に後2000~3000頭捕獲していかないと減っていきません。出猟した人数を考えるともう少し頭数を稼ぎたい所です。
銃口を向ける話や隠れ方はその時の状況や、熟練度、体調によっても変わりますので一概には言えませんが、たしかに銃身が動くと感づかれるのは確かですネ~ その当たりが説明不足だったかもしれませんね!
獲った数よりも失敗の数のほうが遥かに多いですからね~(笑)
その失敗の経験が生きて居るのだと思います。