人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エキサイティングアウトドア(野生動物保護管理捕獲奮闘記)

ブログトップ

スライドアクションライフルの考察

初めて使ったスライドアクションライフル レミントン M7600 
初日に忍びで1頭、巻き猟で2頭の計3頭捕獲は以前書いたとおりです。
思った以上に相性が良いものの、若干苦手な所も発見

改めて細部を見てみましょう!
適合弾は243ウィンチェスター のシンセティックストックモデルです。
銃身長は20インチに切り詰めてあります。
スライドアクションライフルの考察_e0056797_9425965.jpg
6mmだとスタンダート銃身でも実猟には十二分な肉厚に感じます。

スコープはリューポルドの1.5~5倍のVX-Ⅲ
スライドアクションライフルの考察_e0056797_9432552.jpg

150m以内の走っている鹿に対応してのスコープセッティングです。

スコープ付きの重量を量ってみました。
スライドアクションライフルの考察_e0056797_9434879.jpg

う~ん ビミョ~
スライドアクションライフルの考察_e0056797_944410.jpg

3.65kgでした。

軽量スコープとマウント類で約350gとすると、銃本体の重さは約3.25kgとなります。スチールフレームの銃としては軽量ですね。ブローニング BAR-Ⅱライトウエイトやショートトラック、べネリ アルゴ、ミニ13が実測で約3.2kgでしたから同等の重量と言うことになります。

カタログデーターでは3.4kgになっていますが、銃身を4インチ切り詰めた効果と思われます。現代の軽量銃と肩を並べる軽さですが、レミントン モデルセブンは2.85kgなのでこれと比べると重いですね。

とりあえず、実戦で経験を積みました。
あれから約1ヶ月使用した結果です。

まず忍びで一頭追加
スライドアクションライフルの考察_e0056797_105378.jpg
三枚に一発

更に忍びで一頭追加
スライドアクションライフルの考察_e0056797_1061159.jpg
距離40mヘッドショット

更に忍びで一頭追加
スライドアクションライフルの考察_e0056797_1084840.jpg
距離80mで一発、随分慣れてこの距離なら外す気が無くなりました。

その後、合同捕獲で6頭追加、内2頭ヘッドショット
スライドアクションライフルの考察_e0056797_1031873.jpg
これは85m位です、このスコープではこの距離がヘッドショットの限界ですね。シッティングで撃ちました。

スライドアクションライフルの考察_e0056797_103259100.jpg
こちらは40mでスタンディングでのヘッドショットです。

この2頭は100mチョットでどちらも三枚に一発
スライドアクションライフルの考察_e0056797_10345428.jpg
スライドアクションライフルの考察_e0056797_10351843.jpg


その他、150m前後で2頭追加
スライドアクションライフルの考察_e0056797_10373687.jpg
スコープもそうですが、精度的にこの当たりがこの銃の限界ですね!三枚を狙うも若干狙ったところと違いました。

辛うじてバイタルゾーンを撃ち抜いてましたが、40mほど走っています。初速を3200ft/sまで上げたスペシャル弾のおかげでこの程度ですが、以前の初速3000ft/s仕様では50m以上走られたと思います。
山の中で落ち葉の多い季節ですと足跡を追いにくい為、初速を上げたのですが、せっかく6mmの軽い反動が結構きつくなり、連射には不向きですね・・・また藪撃ちようのラウンドノーズを使っているのに、小枝や笹に弱くなってしまいました。この一ヶ月の間に忍びで2頭逃がしましたが両方とも小枝越しに撃ったもので、以前の初速を抑えた時は十分捕獲できていました。弾も一長一短ですね(笑)

結局この一ヶ月ほどで13頭捕獲し、スライドアクションライフルの良し悪しが解ってきました。

まず気になる精度ですが、先輩の言うように150mまでの銃と思いました。ちなみにこの低倍率のスコープでもボルトアクション(モデルセブン)では200mまでキッチリ撃てましたし、1.75~6倍のスコープの時は250mでも十分狙ったところに着弾してました。しかしスライドアクションライフルでは、今の技量で自信をもって撃てるのは150mという事です。仮に同様のもう少し倍率の高いスコープにしても変わらないと思いました。
因みにブローニングのBAR-Ⅱならそのスコープで200mでも仕留める自信があります。ですから今まで所持したライフルでは最低の精度となります。

しかし、面白いことに100m以内では獲物には当てやすい銃です。精度が悪い割りにヘッドショットが多いのも特徴で、ボルトアクションと違って外した後のフォローショットが早いため撃つ機会が多くなったからです。

また構造上、チャンバーは空にしていて勢子をしていても、とっさの時にスライドのワンアクションで実包を装填して撃てるのも良いですね、わずか1秒ほどですが自動銃やボルトアクションよりも余裕が出来て捕獲率アップに繋がりました。事実初日の巻き猟での2頭は安全確保のためチャンバーに弾を入れてない状況下での捕獲です。

では精度が悪くても実猟ならパーフェクトか!?と言うとそうでもありません。
以前BAR-Ⅱで一日に5頭捕獲した時がありましたが、同じ状況に置き換えたときに同数を獲る自信が無いからです。どう言う事かといいますと、確かにワンアクションで連射可能なのですが、自動銃の様な速射が出来ないからです。具体的には2頭鹿がすっ飛んで着た時に、ブローニングのサファリBOSS付きでは素早くダブルタップ&コントロールペアーズ(照準を変えての2連射)で何とか捕獲できた同様の状況では一頭しか捕獲できなかったからです。

まだ慣れてないのかも知れませんが、思った以上に速射は利きません。通常使われるようにド~ン ド~ンと撃つのは問題ないのですが、ドド~ンと速射が出来ないのです。これは操作を早くしても駄目でしょう、反動がキツク銃身が跳ね上がるからです。自動銃のように反動が軽くならないのです。ボルト同様に鋭い反動が来ますので、照準が大きくずれてしまうのです。

銃は実際に撃って見なくては解らないことが多いです。予想以上の反動に、今後は初速を落とした反動の軽い弾にする予定です。少しぐらい走られても軽い反動の方が捕獲率が上がると判断したからです。同時に師匠が30カービンで殆ど威力不足を感じないと言っていた意味が解りました。射撃大会だけでなく実猟でも撃ち易さは目的の対象物に正確にあてる上で重要な要素なのを痛感しました。もっとも今でこそ一発でクリーンキルしてますが以前は腹を撃つ名人でしたので銃や弾よりも山での経験が最重要なのは言うまでもありません。


色々書きましたがスライドアクションのライフル銃はショットガン同様 撃ち手を選びますが、なかなか面白い銃です。まだまだ可能性のある銃だと思います、しばらくは使いこなすためにも駆除のメインウエポンになりそうです。

アホ猫のモンジも気に入ったようです・・・
スライドアクションライフルの考察_e0056797_9462381.jpg
んっ!?スコープに乗ってる!


おら~ どかんかこのボケ!!ブンッ 


ぴよ~ん にゃ~ ガブッ!!

お後が宜しいようで・・・お・わ・り
by hidehoken | 2011-06-02 10:19 | 実銃、射撃練習、射撃大会