人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エキサイティングアウトドア(野生動物保護管理捕獲奮闘記)

ブログトップ

実戦!M7600

日の出と同時に動き出す・・・

寒い!もう春だというのに天城山系の朝はひんやりとした空気に覆われています。今年は3月末まで雪が降っていて異常気象が進行しているのを感じます。

今回はレミントンのM7600を初めて山に持ち出しました。
まだまだ練習不足ですが、移動的だけでも100発近く撃ちました。
これからは実戦です。一瞬のミスが獲物を逃がします。

足音を立てないように移動します。

以前はちょっと歩けばいくらでも居た鹿ですが、現在はよく探さなければ見つけられなくなりました。山がきつく殆ど手付かずの山に入って丸三年、自分でもよくやってきたと思います。

多くの方の協力を得て随分低密度化が出来たと思います。

一つ目の寝場は・・・お留守のようです。
二つ目の寝場は・・・ここもお留守のようです。
三つ目の寝場は・・・カサッ!!上で物音がしました・・・居た!!
警戒して少し走るものの、珍しくこちらの方を向いて止まっています。
距離にして6~70Mでしょうか?

チャンス!まだ経験の少ない1~2歳のメス鹿です。

気配を消し、殺気を殺してそっとチャンバーに弾を送ります。
M7600はボルトアクション並みに静かに装填することが出来ました、まだ鹿も銃に気付いて無いようです。

自分は安全のため山に入ってもチャンバーに弾は入れていないので、静かに装填出来る銃が忍び猟では重要です。また踏み出しで獲物が出たとっさの時には装填が早い銃が有利なのです。レミントンのM7600はM870と同様のスライドアクションのライフルです。先台を前後にスライドさせるだけで装填・脱砲が出来る手動式の連発銃です。慣れが必要ですが、使いこなせば自動銃並みの連射も可能ですし、ゆっくり操作すれば最小限の音で装填できるのです。


木化けの状態からスッと最小限の動作で銃を構え急所を捉えた瞬間引き金を絞りました。

ど~ん!

243ウインチェスターの僅か6mmの弾丸が初速3200ft/sで獲物を捕らえました・・・が、弾かれたように走って逃げます。右上の背を越えます・・・

自分は瞬間的にそのまま右に走って背を超えて落ちてくる鹿を待ちました。

今までの経験から矢が入ればいずれ下ってくるからです。

しかし、しばらく待つも来ません・・・外したか!?

いや!矢は入ったはず。

撃ったところに戻り、足を辿ります・・。


居た、背を超えて直ぐの木にひかかって力尽きてました。
実戦!M7600_e0056797_1411277.jpg


これがM7600の初物です(祝)
実戦!M7600_e0056797_1421197.jpg


さらにその後の巻き猟で勢子をしながら二頭追加。

結局デビュー初日にトータル3頭を仕留める事が出来ました。

レピーターの操作もショットガンを3丁すべてレピーターで経験していたため気が付くと無意識に排莢・装填をしていました。速度的にはまだまだですが、初日としては最高の出だしです。

因みにスコープは以前から使ってきたリューポルドVX-Ⅲ 1.5~5倍を付けましたので全く違和感が無かったです。いつも銃を変えると一年はまともに当たらないのですが、この銃とは相性が良いようです。

ただし、走っている鹿にリード射法では当たりましたが、木と木の間で待つアンブッシュ?射法では明らかに撃ち遅れ一頭逃がしてしまいました。以前所持していたBAR-Ⅱの時もそうでしたが、普段切れの良いボルトアクションのカスタムトリッガーに慣れていると、自動銃やレピーターのノーマルトリッガーでは引き遅れてしまうのです。

もう少し撃ち込んで慣れないと木の込み入った植林では厳しいですね!!

ま、とりあえずデビューは合格です(祝)
by hidehoken | 2011-05-02 14:28 | 生物多様性と自然保護活動