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エキサイティングアウトドア(野生動物保護管理捕獲奮闘記)

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日本オオカミ協会!

先日、日本オオカミ協会の会長(農学博士)さんと、その主要会員の方々と伊豆市捕獲隊 隊長さん、そして国内初の生態の捕獲事業に乗り出した自然保護団体のNPO法人として自分もご一緒させて頂、天城山系の鹿による食外の視察を行いました。

まずはご挨拶!
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そして、第一の視察場所へ
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笹が比較的残っている場所です。
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博士によるとスズ竹らしいのですが、食害により背丈が無いのだそうです。
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ちょっと奥に入ると笹が無くなります。
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ここは鹿の食害ではなく、山の手入れをおこったった為、太陽光を遮られ下草が全滅しているのです。こうして鹿の食べ物が激減した為、農作物に手を出したと言われています。なぜなら、下草が豊富だった頃は農作物の被害は殆ど無かったからです。

次に最近急激に枯れ始めた桜の木を視察
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あちこちで枯れていますが、今まで原因が分かりませんでした。

ここでも枯れていますが、農学博士が指を指しています。
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原因はこれ、以前鹿がかじった跡です。
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傷は一部なのですが桜は虫や菌に弱く、こういった傷は致命的なのだそうです。
ですから、枯れた直接の原因は虫や菌なのですが、元は鹿の食害が原因と言うのが判りました。

この辺の桜は八割が枯れていました。
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次に向かった所は、笹の群生地帯です。
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食べては生え、食べては生えを繰り返し、段々になっていました。この笹もこのままでは1~2年でボロボロでしょう・・・
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山奥まで入って木々の状態を視察。
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見てください。
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酷いもんです。毎年食害に合った痕跡です。

何箇所も土砂崩れになっているのが お解りでしょうか!?
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食害により、下草が無くなって土砂災害が始まっているのです。

水が枯れた沢も増えました。
食害だけで億の被害なのに、既に河川が土砂により濁りだしているのです。
山葵農家だけでなく、漁業にも影響が出るのは時間の問題です。
水が汚染されれば観光産業にも影響は大でしょう!
河川には砂防ダムを作るために何億必要なのでしょうか!?
その前に何億税収が減るのでしょうか!?
このままでは、市が確実に破産しますね。

港の左手の村では猟友会員がたったの4名です・・
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右手の村では遂に猟友会員がゼロに・・・

鹿の集まる牧場の付近です。
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おびただしい鹿の足跡・・
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こんな感じに土砂災害が始まるのです
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このままで良いのですか!?

猟友会にマル投げで良いのですか!?

日当は僅か1000円です、絶対長続きしません・・・
自分たちの班の昨年燃料費個人負担分だけで100万以上赤字です。
真夏の作業は人も猟犬も脱水症状になり危険です。
ボランティアの域を遥かに超えて作業しているのです。

市には予算がありません。国を動かすしかないのです。

今更ですが農林水産大臣に嘆願書を持って乗り込むため、署名活動を始める事にしました。最低5万、出来れば20万人の署名が欲しいです。
皆さんの協力が必要です。女子高生の皆さん、一緒に署名活動しませんか?
ベシッ! グエッ!! (妻の手)

ご協力、よろしくお願いします。
by hidehoken | 2009-04-14 09:50 | 生物多様性と自然保護活動