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エキサイティングアウトドア(野生動物保護管理捕獲奮闘記)

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新型308の軽量高速弾(改)

夏の駆除には肉荒れを最小限に抑えた弱装弾ながら308winの重量低速弾が威力を発揮し、デカイ3の又でも一発で倒せました。

弾等重量180GRの低速弾です。
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銃も、軽量のモデルセブンでは反動がキツク、二の矢が遅くフォローが甘かったのもブローニングのBAR-ⅡサファリBOSS付きに変えたら激変。
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反動がマイルドで撃ち易く、しばらくセッティングに時間が掛かったものの、セッティングが合ってからは来た物はすべて討ち取る快挙を成し遂げ高い捕獲率を更新しました。

とても気に入っていたのですが、熱意に負けて譲ってしまいまして、、今後の夏鹿対策をする必要が出てきました。

この180GRはBOSS付の自動銃では余裕でも、軽量のモデルセブンではかなり反動がキツイのです。群れで来たら対応できません。

だからといって、反動の軽い軽量高速弾は油の乗った夏鹿には十分な効果が出なかったのです。

そこで、新型の軽量高速弾を造ってみました。
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弾等重量は今までと同じ125GRながら、砕けにくいノスラーの弾等を組んだのです。この弾頭は一昔前にはプスプス獲物に穴を開けるだけで効果が薄くイマイチと仲間内に言われていたのですが、30-06に組むと十分な効果があったと情報を頂いたため、初速を上げてインパクトの瞬間の変形を上げてあげれば結構使えるかもしれないと思ったのです。

早速射撃場で実験・・・火薬量を決めるためです。

銃は、超軽量のぺらぺら銃身のモデルセブンです。
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まずは、110GRでワンホール(BAR-Ⅱ)になった時の火薬量で実験・・・

結果は・・・
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全然だめですね~
 銃身がここまで細くなると結構セッティングが難しいのです。

ちなみにBAR-ⅡサファリBOSS付きではここまで当たりました。
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正にボルトアクション顔負けの自動銃でした。

気を取り直して火薬量をあげて150GRなら散りだす2900ft/sに乗っけてきたらこうなりました。
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1.75~6倍の低倍率スコープとワンポイント委託ではこんなもんでしょう!
スコープの倍率が上がればもっと当たるはずです。

獲物になら十分な精度ですので、これ以上は反動がキツイので止めにしました。

それでも180GRは勿論、通常の150GRの308winよりは反動が軽いはずです。なのに308winは自動銃で、この銃では243winばかり撃っていたので反動がキツク感じたのです。まったく人の感覚はいい加減なもんだと思います。

そんな訳で早速獲物で実験です。
銃はモデルセブン・・・今回は初期のセッティングに戻して100gでも軽量にするようにしました。
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本体重量2.85kg実に軽快になりました!


猟犬の相棒には放したら最後、どこに行くかわからないアホ犬2号(レミ)
まさに迷犬・・・こいつには最新のGPSを付けました。
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来た時はこんなに小さく可愛かったのですが・・・。
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りっぱなアホ犬になりました。

もう一頭は、少しはおりこうさんになった初代アホ犬のサハラです。
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趣味はコスプレ?です。甘やかして育てたわがまま娘です。
ドックフードよりも現金が大好きですので、よろしくお願いします。

さて、山に凸凹コンビを放すと早速獲物を持ってきました・・・撃とうかな・・・と思いましたが息が上がっていて苦しい・・・狙いが定まりません・・少しでも引き付けてフォローが出来る位置まで待ちました。まずはヘッドショット・・・

ど~ん!

ぴょんぴょん逃げていきます・・

外した・・!?


すかさずフォロ~ショット 

ド~ン!

無線で「すいません、腹に入れちゃいました・・」距離は50m位でしょうか、逃がすぐらいならと取り合えず一頭確保、すぐに下処理をして肉荒れを確認・・・

思ったよりも酷い・・・やはり初速を上げてやればちゃんと弾頭がマッシュルーム化するようです。でもシェラよりは荒れてないですね!これなら夏鹿では今までの高速弾よりは弾の変形が少ないのでかえって効果が出そうです。

この弾で夏鹿に対応できるようになれば、180GRのキツイ弾を撃たずにすみますし、フォローショットもしやすいです。

つづいてカヤバで谷を横切る雄鹿に二発・・・遅い・・・撃ち遅れです。
最近自動銃を使っていたため連射が下手になってました・・・と同時にどんなに早くなっても自動銃には適いません自動銃でならダブルタップ(高速2連射)で獲れたタイミングなのにバイタルゾーンに入りませんでした。
それでも矢さえ入れれば深追いしなくても今回集まったメンバーは100%止めてくれるので安心です。


もうひとつ川を渡った獲物が反対の山に駆け上っているのに発砲・・・だめか!?

おや、止まった・・・距離は160~180Mでしょうか!?シッティングで撃つためにしゃがむと草で獲物が見えません、立って撃とうにも委託するものが無い・・・この距離を立射で当たるか!?

じっくりと 少し高めを狙って・・・今度は銃がブレない・・・ いける! 

ど~ん!

獲物は見えなくなったのでどうやら当たったようです、しかしクリーンヒットした手ごたえはありませんでした。どこかにシコッてると思い、アホ犬たちを入れると案の定出てきました。撃とうと思えば撃てましたが、下の撃ち手のレベルが高いので、無理に撃たずに獲物を送り止めてもらいました。確認すると、アバラ三枚よりも下に着弾してました。

どうしても実践では243の感覚で撃ってしまいます、解っていたのに狙いどころを変えられませんでした。でもこれで遠矢の狙いどころも分かりました。次回はこの距離でも十分討ち取る自信が付きました。

この弾の素性が概ね分かったので実験終了!
取り合えず、来年の夏鹿対策完了。

でも今回は反省点がありました・・
ワンショットクリーンキル出来なかった一番の失敗はこれですね。
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イーグルのストックポウチを外して元の物に付け替えたのですが、時間に余裕のある射撃では問題なくても微妙なベントの違いが実猟ではコンマ数秒遅れました、フォローショットも同じです。


結局とっさの時には今まで撃ってたタイミングや狙いどころで撃ってました。弾もストックも元に戻したほうが良さそうですね(泣)元々一丁に何もかも押し付けるのが間違いなのですから・・・
by hidehoken | 2010-12-21 11:16 | 生物多様性と自然保護活動