エキサイティングアウトドア(野生動物保護管理捕獲奮闘記)

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2009一都八県親睦RS射撃大会

今年も暑い夏がやってきました。

2006年から一都五県が一都八県となり、静岡もこの大きな大会に出場する事となったのです。この大会のお陰で静岡猟友会の県大会が様変わりしていきました。以前はスラッグの大会は行っていましたが、なぜかライフル部門もなく、スコープの使用も禁止されていたからです。

ライフル部門が初めて出来た2006年、その年は本来なら10位程度の自分がなんと準優勝をして県の代表選手となったのです。このジャンプアップは以前にも書きましたが引き金が1.5kg以上というおかしなルールのお陰です。上手い選手が1.5kgをなめていた時に、いち早くこの問題に取り組んできた自分が有利だっただけでした。順位は決まっても付け焼刃の選手です、県の代表として一都八県に出場するも一年を通して準備している選手たちには遠く及ばず退廃したのでした。

2007年、上手い選手が1.5kgになれてきて厳しい状況の中、僅差で準優勝して一都八県の切符を手に入れたのでした。この年、所持していたサーバー7000という空気銃で練習する事がライフルを撃つよりも練習になることに気づき練習に取り入れました。しかし、この年も他の県の選手に遠く及ばなかったのです。とは言え「何時かは上位に食い込んでやる!」と思ったのでした。

2008年、この年は猟期中に日本鹿を23頭捕獲して役所にアピール、協議を重ねて念願の固体数調整事業に取り組み出したのです。実績を作るために、休み返上で事業に取り組み、ひと夏で24頭捕殺出来ました。しかし、射撃練習は全く出来ませんでした。結果県大会で4位となり、県の代表に成れなかったのです。選手にはなれなかった代わりにスタッフになりました。自分が引き金検査員に抜擢!まじかで銃をチェックすることにより、上手い選手のセッティングや銃の造り方を盗む事に成功したのです。
また、強い県の選手とも話す時間が多く取れて団体戦で優勝する秘訣を教わったのです。常勝チームは平均点を上げることを目的にチーム作りをしていて、上手い選手がライフルに集中しないようにスラッグに持って行くといっていました。スラッグはライフルより点差が付きやすいので、スラッグ部門の平均点を上げるのがとても大切だと言っていました。


そして2009年、今年は昨年のリベンジをする前に地区予選でライフル部門でまさかの敗退・・・しかし、この年いままで隠していたMSS-20を初お披露目!実数ではトップを取りスラッグで代表に・・・しかし、県大会では欲をかいてしまい、またもや準優勝・・悔しい思いをしました。

そして遂に今年の一都八県が始まったのです。
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まずは引き金検査です。1.55kgに設定してありましたがデジタルメーターで測ってもらうと1.8kgあり一発合格!
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さて、この総合優勝のカップはどこの県に行くのでしょうか?
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自分は応援してくれる中部ビッグハンティングクラブの名の入ったべストとガンショップの帽子を被って気合を入れます。
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暑っ苦しいのですが、極真空手時代も空手着に袖を通して黒帯を締めると気合が入りました。
気持ちを切り替える為に、撃つ直前に射撃着に袖を通したのです。

まずは膝撃ちからです。試射は3発まで認められていますので合計13発をもって射座に・・・数日前にサイト合わせしてありましたが、前日に銃を倒してしまいサイトが狂っている可能性も有ります。試射の3発で修正しなければ勝てません。

じっくり狙って一発目・・・ど~ん! 10点? 下に飛ぶはずでしたが・・・
もう一発・・ど~ん!       上に9点・・ う~ん
もう一発 ど~ん! さらに上に着弾 「やはり狂っていたか・・・」すぐに修正しました。しかし、確認の試射弾はもうありません。本射で修正です。

一発目・・・ ど~ん! 右に9点・・・ 「イケルかも・・」
二発目・・・ ど~ん! ド真ん中 10点! 「ヨシ!」
「これなら90点台を狙える!」勝負をかけて最大倍率で撃ちこみました!!

結果はバラバラ・・・ 自己採点では82点・・・ 「終わった・・」
調子良かったために又欲をかいて失敗してしまいました。
シッティングでは90点台を出したかったです。
集計途中ですが予想で7~8位ぐらいでしょうか?
個人優勝は諦めてチームの為にミスの無い撃ち方に変更しました。

そこで次のスタンディングでは何時もの最も点数の出る倍率から少し落して無難に撃つ作戦に・・・倍率をあげて勝負したい気持ちを抑えてチームの足を引っ張らないように無難な撃ち方をしました。10点を狙うのではなく、8点圏に弾を集中させる事に専念したのです。結果は自己採点で83点 まあまあ無難な線です。

途中結果が出ました。今のところ暫定で静岡県がライフル部門が1位!
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スラッグ部門が2位に付けているじゃないですか!!
自分の点数はシッティングで84点・・・イマイチですが無難な線です。

そこに、家の神(家内)が煩い怪獣二匹(息子二人)つれて応援に向かっているという・・・最後は得意の移動的で勝負です。子供に入賞する姿を見せたい。
移動的では勝負かけて80点台に乗せたい所ですが、チームが優勝するためにはミスは許されません。無理をせず無難に撃つことにしました。
ですから確実に70点台に乗せる作戦にでました。ベスト倍率から一気に最低倍率にセッティング変更
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8点圏ではなく全ての弾を黒点内に入れるセッティングにしたのです。

結果、何とか70点台には乗せられたようです。

子供たちも駆けつけてくれました。
チーム入賞の姿を見せてあげることが出来るでしょうか?
みんなしてイライラしながら結果を待ちました。
一向に結果が出ないので、車に行って子供たちと遅い昼飯を取りました。

しばらくすると、ワーワー騒いでいます・・・
オッ 結果が出たかな?
行ってみると「おめでとう~」と声を掛けられました。 「はっ?」
他の方からも「やったね!」と・・・ 「何が!?」
何のことやらちんぷんかんぷんです。
「スラッグの個人優勝おめでと~」 ・・・「へっ?」「うそ~」「またまた(笑)」
「ホントだって」  皆で自分を担ごうとしてるとばっかり思ってました。
次々とお祝いの言葉を掛けられて・・ 「本当なの!?」

結果はスタンディングで86点で上位に入り、
得意の移動的で77点を出し、一気に二位以下に20点以上の差がついたのでした。
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日本鹿を撃つために最も練習し、研究した移動的です。点数的には練習から見るとイマイチですが、大会では無難に撃った方が明らかに良い結果を出せる事が体感できました。
この弾も撃ちこんで、癖が分かったので修正も容易になりました。
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銃身が暖まって安定すると抜群の精度を発揮するのです。今回勝てたのは銃が仕上がったのと、この弾が有ったからです(宣伝)。

ジワジワと嬉しさがこみ上げてきました。

気になる団体戦は・・・
ライフル部門 団体二位決定!
スラッグ部門 団体一位決定!

そして、総合優勝は・・・・静岡県との事

やった~ 4年掛かりましたが遂に一都八県で念願の 総合優勝です。
当初からお世話になった副会長が代表で受賞、良かったです。
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自分も賞状とカップをもらってやっと実感が持てました。
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長いようであっという間の4年間でした。
自分も個人優勝できるとは思いもよりませんでした。
いろいろご指導いただいた他府県の選手からもお祝いの言葉を頂きとても嬉しかったです。実猟射撃を教えてくれた師匠や、移動的を教えてくれた東部ライフルの会長さんをはじめ、先輩方にお礼の電話を入れました。みなさんとても喜んで頂き嬉しかったです。子供たちも大喜びで良い経験をさせる事が出来ました。
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射撃も空手と同じく道があり、素晴らしい競技だと思います。静岡だけで猟友会員は4000人、一途八県となると何万人いるか分かりませんが、その大会でスラッグ部門の頂点に立たせてもらって嬉しいと同時に大きなプレッシャーが・・・見る立場から見られる立場になったのです。今一層の努力をして後輩たちの見本になれるように頑張ります。

今後ともご指導頂けますよう皆さんよろしくお願いいたします。


最後に大会を運営していただいた神奈川県猟友会の皆さん、各県猟の役員の皆さんならびに射撃場のスタッフの皆さんお疲れ様でした。おかげさまで良い大会でした。

有難うございました。



おまけ、これが今回の戦利品です。
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女子高生の皆さん、今後とも応援をお願いしま~す(笑)
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by HIDEHOKEN | 2009-09-07 08:21 | 実銃、射撃練習、射撃大会 | Comments(11)
Commented by ケロ at 2009-09-07 22:43 x
おめでとうございます!!
実猟と射撃の両刀使いで優勝とはすばらしいです。
探究心、実行力共に充実されているたいちょ~さんらしいですね~。
Commented by たいちょ~ at 2009-09-08 18:30 x
ケロさん いらっさ~い
ありがとうございま~す
でも自分は両刀使いと言う感覚は有りませんヨ。なぜなら射撃も実猟撃ちで勝負してるからです。静的の立射も移動的の為の構えで練習しています。一般的には不利な撃ち方でも、数撃ちゃどうにかなるもんですョ~(^-^)/
(空気銃だけでこの数年で1万発ぐらい撃ったかもしれません)
Commented by ぷちはんたぁ@ほっかいど at 2009-09-10 23:13 x
優勝おめでとうございます!お見事ですね。
銃器検査係りで、名人の引き金のセットを見抜くとはすごい。気合が入っていないとハイ次、次と流れてしまいそうです。
実猟射撃、私も模索中です。しかし、こんな大会があって各県がいい意味で実猟射撃を競い合うなんて最高ですね。
Commented by たいちょ~ at 2009-09-11 11:49 x
ぷちはんたぁ@ほっかいどさん いらっさ~い
ありがとうございます。
引き金のアイデアも、自分の銃をカスタムして撃ち慣れるのに一年以上かかってしまいましたが…(笑) それでもこの大会を目指して、多くの事を学べました。感謝しています。
Commented by ぷちはんたぁ@ほっかいど at 2009-09-21 20:53 x
実猟射撃とは何だろう?

実は猟で失中するたびこのことを考えています。↑の書き込みの後も、たいちょ~さんのいう「実猟撃ち」とは何だろうと考えていました。

仲間が言うには、
「どうせフリンチングで押しちゃうから、9点12時にサイトはあわせておくのが正しいんだよ!」とか
「オレの鉄砲は○×の方向に逸れるクセがあるから、撃つときは対角線上の×○の位置を狙う。」とか
まともな射撃の理論からいえば思い切り「違うだろぅ!」「スコープについてるダイヤルは伊達かい!」とツッコミたくなるヒトに限って結構獲ったりしています。

「遠い獲物は止まっている奴より、歩き出したのを撃つ。」これは一面の真理だなと聞きました。スイングしながら撃つほうが、余計なブレがないのかも。
 とにかく静的でもハイレディから。はなから引き金に指をかけて(見ていて本当にアブナイ)、12時方向から下げていって、クロスがセンターと重なりざま止めずに撃つのが猟期直前の練習だ、とか。

 
Commented by ぷちはんたぁ@ほっかいど at 2009-09-21 20:54 x
続き

要するに、仲間は補正も何もなくほとんど「経験と勘で撃っている」状態です。

とりあえず獲れば、これで実猟射撃なんでしょうか?
そうではなくて、もっと正しい理論と実行の向こうに正調「実猟射撃」はあるんでしょうか?

どうしても気になって、くだらないことをグダグダと書いてしまいました。思うところありましたら、どうぞお聞かせください。
Commented by たいちょ~ at 2009-09-22 12:19 x
ぷちはんたぁ@ほっかいど さん いらっさ~い
実猟射撃とは自分の猟場と技量に合った撃ち方を言っています。
ですから猟場が違うだけでその土地に合った実猟射撃は変わります。

例えば、猟場が牧場のような開けたところで止まっている獲物を撃つのと、植林の中で走っている獲物を撃つのとでは最も適した撃ち方や構えも変わってきます。もっと言うと、同じ山でも季節によってメインとなる撃ち方が変わりますし、銃や弾種も考え方によって変わるのです。

自分は何度も逃げられ悔しい思いをした忍び猟に最も適した練習をメインにしたのです。

師匠が実猟と射撃は違うと良く言っていたのがヒントで、実猟をメインにするなら点数を取るだけの紙撃ちになってはいけないと言う事です。

つづく
Commented by たいちょ~ at 2009-09-22 12:29 x
つづき

例えば自分の猟場ではメインは立ち撃ちで獲物は動いています。ですからいかに動く獲物を撃つかです!移動的に適した姿勢で静的も練習し大会もその撃ち方で戦います。
静的はオリンピックで見られるような姿勢が最も当たるのは当然ですが、猟場に向いていなければ意味が無いのです。

更に移動的も最も見通しの良いところだけでなく植林でも対応する為、オーソドックスなリード射法だけでなく、スイング射法や待ち撃ちも練習しています。一都八県には無い100mの移動的も随分撃ち込んで来ました。更に的が出て2~3秒で初弾という早撃ちをして、ボルトを操作して更に二回空撃ちをしてきました。回りの人はよく笑っていましたよ(笑)

つづく
Commented by たいちょ~ at 2009-09-22 12:31 x
つづき

でもそれが自分にとって最も必要な実猟射撃だったのです。

数年前は一猟期でやっと一頭の鹿を忍びで捕獲できて喜んでいましたが、現在では年間4~50頭の鹿を撃たせてもらっています。その内の2/3が忍び猟によるものです。

その技量向上や技量維持の為の射撃練習であり大会なのです。

ぷちはんたぁ@ほっかいど さんが猟場で獲物を逃がした時、どんな技量が有れば捕獲できたのでしょうか!?それがぷちはんたぁ@ほっかいど さんにとっての実猟射撃では無いのでしょうか?
Commented by ぷちはんたぁ@ほっかいど at 2009-09-22 20:03 x
>たいちょ~さん
早速の詳しいご教授ありがとうございます。
自分の猟場と技量に合った撃ち方
迷いのない、ぴしっとくる一言ですね。精進と場数の向こうに見えてくるのが実猟射撃。

たいちょ~さんも私もポジションをやっていた、という共通の経験があるのでおわかりかと思いますが、あれは言ってしまえば「いつも同じ条件で繰り返す動作の自動化。」です。平らな射座からはっきり見える静止標的に、60回の同じ構え、サイトの見出し、照準、撃発、残身。
理論もトレーニングの道筋もはっきりしています。

 猟場で初めて獲物にブッたときは、何をどうコントロールしていいのかわかりませんでした(今もわかっているかというと果たして・・・)。足元が不安定、息が上がっていて、逆光だったり、暗かったり。距離は不定で、仰角・俯角もあり、照準は瞬間で、だいたい的が動く(笑!?
これが同じ射撃か???
Commented by ぷちはんたぁ at 2009-09-22 20:18 x
続き

正直、猟銃での射撃はベンチしかしていませんでした。やはり猟場への応用の無さが敗因の繰り返しだったと思います。

私の猟は流しメインで季節もロケーションも大体同じなので、具体の場面を想像しながら自分なりの実猟射撃を考えてみたいと思います。

いいヒントをもらいました。ありがとうございます。